耐震等級って何?
- 耐震等級Ⅰについて
「住宅の品質確保の促進等に関する法律」を基準とする
上下階の面積比、床・小屋・屋根水平構面、横架材、基礎まで安全チェックを行なう必要があり、曖昧な仕様規定による施行令46条とは、似て非なるもの
- 耐震等級Ⅱ、Ⅲについて
耐震等級Ⅱは耐震等級Ⅰの1.25倍、耐震等級Ⅲは1.5倍の地震力に耐えられる建物と規定されている
さきの熊本地震では2度の大きな揺れで被害の少なかった建物において、耐震等級Ⅲを取得している建物が多かったという事実
それをふまえ耐震等級Ⅲの性能を要求する頻度が上昇している
検討する上で重要なのは、
近年、断熱や設備等により建物重量は増えていること
プランする上での上下階の壁位置がかなりずれていること
無理やり高倍率耐力壁を並べて基準だけを満たす
これらのことを避け、設計者として意匠と構造の折り合いを考えてプランを考えるスキルが一番重要だと思われる